血液ガスシリンジとキャピラリーチューブ 

血液検体の溶血の防止

溶血とは赤血球の破裂のことで、サンプル採取時やその後のプロセスで起こる可能性があります。破裂によって、破壊された赤血球の細胞内成分が血漿と混合します。成分の一部、例えばカリウム(K⁺)は、血漿相よりも細胞内液に多く含まれています。そのため、報告されるカリウムの値が高くなるという誤った結果が生じます。

針刺し事故

針刺し事故や患者血液との不要な接触は、血液ガスサンプルを採取する医療従事者にとって日常的に生じるリスクです。

リスクを最小化するために:

• 可能であれば、患者の血液との接触リスクを軽減する安全装置を使用してください。
• 針をキャップを戻さないようにします。
• 可能であれば、抜針時にニードルシールド(保護装置)を使用します。
• オペレーターの安全に関する手順が施設内で確立され、遵守されていることを確認します。