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- ABL9 血液ガス分析装置
血液ガス分析装置 ABL9は、検査室はもちろんPOCTの現場で様々な方がご使用される場面を想定し、特別に設計されています。
シンプルな操作性を念頭に開発され、設置面積が小さいので様々な場所で、ご施設に適した運用を行っていただけます。
スクリーン上に表示されるステップ毎のガイドに従うだけで、患者サンプルを簡単に測定でき、酸素化や電解質の状態だけでなく酸塩基平衡状態に関する結果を迅速に得ることができます。
販売名: 血液ガスシステム ABL9
届出番号: 13B2X00079000015
測定パラメーター
Potential of hydrogen
血液を含むあらゆる液体の酸度またはアルカリ度はその液体の水素イオン濃度[H+]を示すもので、pHは単に水素イオン活量の表現方法に過ぎません。したがって、pHと水素イオン濃度の関係は以下のように表すことができます。
pH = -log aH+
ここで、aH+ は水素イオン活量。
低いpHはアシドーシス,高いpHはアルカローシスに関連づけられます[1]。
1. CLSI. Blood gas and pH analysis and related measurements; Approved Guidelines. CLSI document CA46-A2, 29, 8. Clinical and Laboratory Standards Institute, 940 West Valley Road, Suite 1400, Wayne, Pennsylvania 19087-1898 USA, 2009.
二酸化炭素分圧
二酸化炭素(CO2)は酸性ガスで、血液中の(CO2) 量は主に呼吸の速さと深さ、または換気により制御されます。pCO2は血液中のCO2分圧です。総CO2量のうち、気体状態のCO2が血漿中に溶解している部分(最大5%)による圧力の割合です。pCO2は酸塩基平衡の呼吸性因子で、肺換気量の妥当性を反映します。換気不全の重症度および慢性状態は、酸塩基状態の変化(「酸塩基状態」)を参照)と合わせて判断することができます[1]。
1. Higgins C. Parameters that reflect the carbon dioxide content of blood. www.acutecaretesting.org Oct 2008.
酸素分圧
血液中の酸素量は換気・灌流など、多くの変数により制御されます。pO2は血液と平衡するガス相の酸素分圧(または張力)です。pO2は血液中の総酸素の内、血漿に溶解した少量(1~2 %)のみを反映します[1]。血液中の残り98~ 99 %の酸素は赤血球内のヘモグロビンに結合しています。 pO2は、肺における酸素摂取の指標です。
1. Wettstein R, Wilkins R. Interpretation of blood gases. In: Clinical assessment in respiratory care, 6th ed. St. Louis: Mosby, 2010.
ヘマトクリット
ヘマトクリット、赤血球量と全血量の比
カルシウム
カルシウムイオン (Ca2+) は生体内の主要な陽イオンの1つで、血液の細胞外液中におけるその濃度は約1%です。Ca2+は骨石灰化や、心臓および骨格筋系の収縮、神経筋伝達、ホルモン分泌や血液凝固における一連の反応においてなど、様々な細胞レベルのプロセスで重要な役割を果たします。
クロライド
クロライド (Cl-) は細胞外液に多く存在する陰イオンであり、血液中で最も重要な陰イオンの一つです。Cl–の主要な役割は、浸透圧、体液平衡、筋活動、血漿中のイオン中性度の保持で、酸塩基平衡障害の原因を知る一助となります。
カリウム
カリウム(K+)は細胞内液中に存在する主要な陽イオンで、その細胞内液中濃度(組織細胞中では~150 mmol/L、赤血球中で~105 mmol/L)は、細胞外液(最高 4 mmol/L)よりも25~37倍高くなっています[1, 2]。K+は体内で様々な重要な機能を果たします。たとえば、神経筋の興奮性の調整、心拍リズムの調整、細胞内液・細胞外液量や酸塩基状態の調整などです。
1. Burtis CA, Ashwood ER, Bruns DE. Tietz textbook of clinical chemistry and molecular diagnostics. 5th ed. St. Louis: Saunders Elsevier, 2012. Engquist A. Fluids/Electrolytes/Nutrition. 1st ed. Copenhagen: Munksgaard, 1985.
2. Engquist A. Fluids/Electrolytes/Nutrition. 1st ed. Copenhagen: Munksgaard, 1985.
ナトリウム
ナトリウム (Na+) は細胞外液中の主要な陽イオンで、細胞外液中の濃度(~140 mmol/L)は、細胞内液(~10 mmol/L)よりも14倍高くなっています。 Na+は細胞外液の浸透圧に大きく寄与し、水分バランスの制御と調整、血圧の維持の機能を果たしています。また、Na+は神経興奮(インパルス)の伝達や筋収縮活動の機序においても重要です。
ラクテート
ラクテートは、乳酸の解離で生じる陰イオンであり、グルコースの細胞内代謝産物です。嫌気的なエネルギー産生(解糖)時に、骨格筋細胞、赤血球、脳や他の組織で産生されます。ラクテートは細胞内液でピルビン酸から生成され、乳酸脱水素酵素(LDH)がその生成反応を触媒します[1]。
1. Robergs RA, Ghiasvand F, Parker D. Biochemistry of exercise-induced metabolic acidosis. Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol 2004; 287: R502-16.
ナレッジソース
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