沿革

1954年から急性期臨床検査での経験を積み上げてきました

血液ガス分析の歴史におけるラジオメーターの役割

1935

1935年、Børge Aagaard NielsenとCarl Schrøderという2人の技術者が、成長しつつあるデンマークの電波産業向けの測定装置を開発するため、ラジオメーター社を創立しました。[1]

1937

著明なカールスバーグ研究所の化学者S.P.L.SørensenのアシスタントであるGotfred Haugaardが、ラジオメーターにコンタクトを取ってきました。 Haugaard氏はラジオメーターに、液体の酸塩基(pH)レベルを測定する分析装置の開発を依頼しました。 このコラボレーションにより、その後世界で初となる血液サンプルのpHを測定する分析装置を実現できたのです。[1, 2]


1952
ポリオの流行が欧州全域を席巻していた1952年、子どもを含む多くの患者が呼吸不全の危険にさらされていました。 コペンハーゲン大学のPoul Astrup教授と麻酔科医のBjørn Ibsenが、ラジオメーターのpHメーターを使用した血液のpH値測定によって診断と治療を改善する方法を発見しました。[2, 3]

 


1954
この先駆的な発見は、ラジオメーターが世界で初となる血液ガス分析装置を開発し、医療テクノロジーに参入する基礎となりました。[1]

 
 

ラジオメーターは現在も、臨床的エビデンス、細やかな心遣いと心からの熱意を持って、献身的に急性期診断ソリューションを発展させています。

私たちのイノベーション

私たちの事業では、イノベーションが一夜にして起きることはありません。 インパクトのあるイノベーションを起こすためには、妥協のない粘り強さと情熱が必要であり、それを何年も維持しなければなりません。

私たちは、ジェネラリストではなくスペシャリストによって飛躍的な発明がなされると信じています。 私たちはイノベーションの境界をさらに広げ、新しくさらに改良されたソリューションを見つけられるよう努めています。



ラジオメーターのイノベーションの礎:

  • 1954年に世界初の血液ガス分析装置を発売しました。

  • ポイントオブケア検査での測定項目を継続的に拡大しており、最近ではクレアチニンとBUNを追加しました。

  • 最小限の検体量で全項目を測定し、患者管理をサポートします。
  • 測定時間を可能な限り短縮しました。

  • POC研究プロジェクトにおいて、主要な大学や機関と協力しています。

  • 非営利の学術情報サイトacutecaretesting.orgで、この分野における最新の学術情報を公開しています(英語)。日本国内では、日本語の学術情報サイトacute-care.jpを運営しています。

革新的な製品群

1973

ABL1– 世界初の自動血液ガス分析装置
1990   ABL510 および OSM3 – 世界初の血液ガス・オキシメトリーコンバインド型分析装置。オキシメトリー法により脱酸素化ヘモグロビンを測定
1998   ABL700 – 世界初のビリルビン・自動精度管理付き血液ガス分析装置

1999   RADIANCE – STATデータ分析装置管理支援ソフトウェア 

2001   TCM400 – 世界初の多チャンネル経皮酸素分圧モニタリングシステム
 
2004   ABL800 FLEX – ベンチトップ型自動血液ガス分析装置。1つの血液サンプルで最大18項目の緊急検査パラメーターを測定

2005   1st Automatic – 検査オーダーから結果報告までのプロセスを簡素化する、世界初の一連型ソリューション

2008   AQT90 FLEX – 幅広いバイオマーカーについて、11~21分以内に信頼性ある結果が得られる免疫測定装置

2009   ABL90 FLEX  – 検査室精度の17項目のパラメーターを35秒で測定するカセットベースの血液ガス分析装置

2012   AQURE POC IT ソリューション – 装置、オペレーターと権限、コンプライアンス、サンプルフロー処理を管理できるPOC ITソリューション

2014   LIVE Connect デジタルサービス – 病院内の装置のパフォーマンスをリアルタイムで遠隔モニターし、問題が生じた場合は遠隔から迅速にトラブルシューティングできるデジタルサービス

2015  

ABL90 FLEX PLUS - クレアチニンとBUNを含む19項目の重要なパラメーターを測定するハイボリュームカセットベースの血液ガス分析装置

2016   TCM5 FLEX – 重症患者の酸素化および換気状態を連続的にモニタリングする経皮血液ガスモニタ

2017  

ABL9 – 1日あたりの検査数が少ない急性期医療の現場向けの、手頃な価格で使いやすい血液ガス分析装置

2018   ABL800 FLEX PLUS バージョン – ユーザー操作性の向上した新しいデザインの血液ガス分析装置

最新ニュース

ラジオメーター製品およびソリューションの紹介、または学会展示・セミナーのご案内など、最新のニュースをご覧ください。

持続可能性

国連の持続可能な開発目標(国連SDG)の達成に貢献するための、ラジオメーターグループの持続可能性ポリシーおよび優先度と取り組みをご覧ください。

採用情報

皆さんの応募をお待ちしています。

参考文献

1. Holbek CC. 25 years of Radiometer blood gas analyzers. The Danish Society for Biomedical Engineering, ed, Aspects of biomedical engineering in Denmark 1998: 133-41.

2. Senelar LR. The Danish anaesthesiologist Björn Ibsen a pioneer of long-term ventilation on the upper airways. Senckenberg Institute of History and Ethics of Medicine 2009. 1-49.

3. Severinghaus J et al. Blood Gas Analysis and Critical Care Medicine. Am J Respir Crit Care Med 1998; 157: S114-S122.

23092002-R01

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